ランサーズ株式会社 斎藤 裕司
ー 斎藤様、本日はどうぞよろしくお願いします。
まず、御社のビジョン、事業内容をお聞かせ頂けますでしょうか?
ビジョン、事業内容
はい、お願いいたします。
ランサーズは、ミッションとしては個のエンパワーメント、ビジョンとしてはテクノロジーで誰もが自分らしく働ける社会をつくる、を掲げております。
テクノロジーを最大限に活用して、より便利に、より自由に、自分らしく働く社会を作りたい、というところを全社員一丸で取り組んでおります。
2008年からサービスを開始しまして、仕事を発注したい企業様と、仕事を受けたいフリーランスの方をインターネット上でマッチングする事業を主軸に、「Lancers Outsourcing」「Lancers Assistant」など6つのサービスを展開しております。
ー はい、ありがとうございます。
ランサーズの利用方法としては、仕事を発注されたい方はご自身でランサーズのプラットホームにアクセスし、直接フリーランスに発注いただく形式がメインです。
ただそれですと、なかなか自分で発注していくノウハウが無い、どうやって選んで良いかが分からない、そもそもそういった工数が大変だよね、というお声が上がりました。そのためそういった部分を専任の担当がフォローするサポート付きサービスを加え、セルフサービスでやるか、サポート付きでサービスやるかという2軸で事業を展開しています。
ー なるほど。ありがとうございます。
自身で発注するプラットフォームが2008年からスタートされたということですが、サポート付きサービスがスタートしたのはいつからでしょうか?
ランサーズアウトソーシングの元となるサービスは2014年頃スタートし、我々がディレクターとして入って進捗・品質の管理やフリーランスへの発注代行を行っています。
ー ありがとうございます。今、コロナ禍の状況によりIT関連の仕事自体、社会的ニーズは高まっていると思いますが、実際に御社も問い合せや登録者数は増えておりますでしょうか?
コロナの影響、「営業」においての企業の課題
そうですね。近年、フリーランスという働き方自体が日本でも海外でもどんどん増えています。更に、コロナを機にテレワークが広まったり、副業者が増えたりと、新しい働き方にチャレンジされている方がすごくいっぱいいらっしゃるんですね。
具体的な数値で言うとフリーランスの登録者数は約2倍(2019年12月と2020年4月の比較)、企業の問い合わせ数は約1.5倍となっています。
これは弊社だけでなく、概ねIT業界全体で言えることではないかと思いますが、企業にとっては優秀な人材を採用するチャンスと言えると思います。
ー なるほど、コロナにおいては悪いことばかりが注目されてますが、企業にとっては普段出会えない優秀な人材獲得のチャンスだということですね。それは非常に興味深いお話だと思います。
ちなみに御社が現在提供されているサービスに関連して、特に「営業」に関する企業の課題はどういったものがありますでしょうか?
そうですね。「営業」の課題の1つ目は、営業はノンコア業務の比率が高いことです。営業職の仕事を細分化すると、フィールドセールス(商談対応)は営業職全体の業務の16%のみで、それ以外は事務処理やテレアポ、資料作成など事務作業のような業務が非常に多くの割合を占めています。そのため、せっかく採用した営業人材も有効活用しにくい、という課題があります。
2つ目は内部要因・外部要因があって、流動的に業務が変動しやすいことです。例えば競合の新規参入よっての影響や、繁忙期・閑散期などの季節要因、お客様都合で色々遅延や納期が変わったりなど、業務が逼迫しやすい状況にあります。
ですので、一時的に業務が忙しかったとしても、じゃあ採用するかと思っても、今は忙しいけどこれがずっと続くかどうかっていうのはなかなか判断しにくく、リソース補填をしにくいというような状況が営業職はあるかなと思っております。
ー ありがとうございます。
そうしましたら、御社の方で実際にサービス提供されてらっしゃる「ランサーズアシスタント 営業支援プラン」。こちらのサービス内容を詳しくどういったものなのかというのを教えて頂けますでしょうか?
「ランサーズアシスタント 営業支援プラン」の内容や特徴
「ランサーズアシスタント 営業支援プラン」は、オンライン上で営業支援をする専属のチームを組成するサービスです。
スキームとしては簡単に言うと、チャットワークやSlackなどでチャットグループを作らせて頂き、そのグループ内で企業様と業務のやりとりをさせていただきます。そこにランサーズ側は、1名がセールス・マーケティングに知見がある営業のディレクター、もう1名が業務進行管理をするアシスタントディレクター、この2名が専属ディレクターとして固定でつきます。
ー なるほど。実際のクライアント様とのやりとりは、クライアント様と御社ディレクター2名のグループ内ですべてされているということですかね?
そうですね。あとはチャットグループの外で、ディレクターと実務を行うフリーランスチームが施策の立案・議論をし、決まった施策をフリーランスチームが進める、という形です。
企業様は実務を行うフリーランスとはやりとりすることはなく、窓口はディレクターの2名のみなので、コミュニケーションが一本化され企業様の工数を最小限にしております。
ー なるほどですね。
ポイントとしては、先ほど営業職はノンコア業務が非常に多いと言いましたけども、提案資料の作成、請求業務、営業のリード獲得の為のリスト作成などそういった業務も全てチームでカバーするというところです。
営業職の人が企画書も書く、というのが今までは我々の常識だったと思うんですけども、やはり餅は餅屋じゃないですけども、企画書はデザイナーさんが作った方が圧倒的に綺麗に出来て見栄えも良くなりますので。
ー なるほどですね。やはり中小企業であればあるほど、一人で複数の業務を兼務するのが当たり前、という会社が多いと思うのですが、そうではなくてそれぞれの各セクション細分化し、企画書は企画書、テレアポはテレアポ、リストはリスト、請求は請求、という感じでスペシャリストの方にやって頂けるというのは非常に心強いですね!
ただもちろん営業代行の会社は多いと思いますが、他社比較いただいて御社の強み何だと思われますでしょうか?
ランサーズアシスタントの強み
ランサーズのフリーランス会員は現在115万人以上おりますので、圧倒的な会員リソースが強みだと思います。ただ会員数が多い分、それぞれの会員の能力を見極めるのが難しいです。そのため、質の高い仕事をするフリーランスの方を採用することにかなりこだわりを持っています。
案件進行管理をするディレクターは今、採用率が0.5%なんですね。500人に1人の割合でしか採用をしてない、というくらい厳しくやっています。
ー そうなんですね。すごく狭き門なんですね!
あとは支援領域が広いというところですね。テレアポ代行の会社さんも競合となってくるのですが、テレアポ代行会社はテレアポ業務だけ、営業代行会社はセールス業務だけ、という会社さんが多いと思いますが、僕らはリード獲得の為のマーケティング支援、企画書、LPの作成、それに付随するデザイン業務、営業リスト作成などの事務、バックオフィス業務まで全てサポートできます。
各分野のスペシャリストがそれぞれの業務につき、クライアントのニーズに合う形で組み合わせてサポート出来るのが僕らの強みだと思います。
この点は採用と比較いただいてもメリットがあると思います。
ー と言いますと?
いろいろな業務を兼務して、それぞれ完璧にこなせる人材ってなかなかいないと思うんですね。
ー そうですね。
スペシャリストが集まったチームでサポートするからこそ出来るのであって、例えば採用できる枠が1つしかない時、誰を採用するのか。やはり営業だよね、となるとマーケティングやバックオフィス業務が手薄になる。
それがこのランサーズアシスタントであれば営業、マーケティング、バックオフィス業務など全てのジャンルを定額で提供できます。
ある時は営業業務を依頼したい、ある時は事務業務を依頼したい、ある時は資料作業やデザイン業務を依頼したい、というように幅広く柔軟に対応できます。これは通常の採用ではなかなかできないかと思います。
ー なるほど。定額でその都度その都度、必要な仕事を依頼できるんですね。それは素晴らしいですね!
ちなみに何名までなど制限はおありなんですか?
はい、プランによって同時進行で何名まで業務対応するのかで変わります。
3つプランがありまして、1名、2名、3名まで、という分け方をしてます。
なので複数の仕事を1つずつ順番に任せたい場合は1名のプラン、複数業務を同時進行させたいねという場合は2名同時プラン、最大3名フル稼働で3業務を同時に走らせることが可能です。
ー それはすごい魅力的ですね。ありがとうございます。そうしましたら、具体的なサービスのところを説明して頂いたんですが、実際に今までこういったお客様が多かったや、今後どういった会社さんにこのサービスを使って欲しい、こういった使い方もありますよということは何かございますでしょうか?
お客様事例、サービス活用事例
やはりこのサービスの大きな利用ユーザーさんの大半を占めるのが創業期のベンチャー企業、あとは大手企業でも新規事業の立ち上げに際する営業リソース不足の解消に使われるケースが多くあります。
ベンチャー企業では社長自身が営業に飛び回っていたりすることも少なくないですし、大手の新規事業は既存事業を継続した状態で、兼務で新規事業を立ち上げないといけないので、既存事業と新規事業の板挟みでうまくいかないなど、ともにリソース不足で導入に至るケースがほとんどです。
ー なるほど、ありがとうございます。どの業界のお客様が多いでしょうか?またどういう企業様に使っていただきたいなどございますでしょうか?
IT系がやはり多いですよね。オンラインサービスなので。
どういう企業様に使ってほしいかというのは、先程のベンチャー企業と新規事業というのがそこに当たってくるんですが、もう一つあえて言うとしたら、イベント出展する場合など一時的にグッと増えるケースです。
普段は今の人員で出来るんですけども、一瞬にしてリードが大量に入ってくる時に、そのリードに対して今の人材のみで対応するとなったら、長期戦になり商談・受注獲得率が落ちてしまうので、一時的にリソースを補填して利用するというケースでは、大変相性が良いです。
ー 確かにそうですね、ありがとうございます。あまりそういった発想で使われている方はもしかしたら少ないのかもしれないですけれども、そういった使い方も非常に有効ということですね。
そうしましたら、様々なお話を聞かせて頂きありがとうございます。何か最後にアピールされたい事がありましたらお願いいたします。
最後に一言
採用の代替手段としてランサーズアシスタントという選択肢を持てる事がとても重要な事だと思っております。今後日本の人口がどんどん減れば生産労働人口も減り、採用しにくくなる時代が来る中で、それでも採用しか選択しかないのか、こういったフリーランス外部人材の活用という選択肢を持てるかどうか…事業成長にも大きくかかわってくると思っております。
例えばパソコンが普及した初期タイミングにおいて、最初は使い慣れなくて手書きの方が良い、という人達もいずれはパソコンがなくては仕事が出来ないような状態になっているのと同じで、フリーランスという外部人材の活用に慣れてしまえばこんなに自由度があって柔軟に対応できるサービスはない!と感じてもらえると思います。リソース確保の選択肢を増やすという意味でも是非このサービスを上手く使って頂きたいです。
ー ありがとうございます。弊社もコールセンターを運営している会社にはなるんですけれども、ぜひお願いしたいなと思うぐらい素晴らしいお話で(笑)
ぜひお待ちしております(笑)
ー お願いいたします(笑)
本日は本当に貴重なお話を頂き、誠にありがとうございました!
■「ランサーズアシスタント 営業支援プラン」の詳細はこちら
会社情報
会社名 | ランサーズ株式会社 |
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住所 | 東京都渋谷区渋谷3丁目10-13 TOKYU REIT渋谷Rビル 9F |
設立日 | 2008年4月 |
URL | https://www.lancers.co.jp |
事業内容 |
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